サンチョ観察日記 夏三題
サンチョの夏休み
サンチョの夏休みは以外に早くやってきた。
1月、2月の冬休みもちょっとつらかったけれど、7月からの夏休みは、ちぃーと早いんでねえの。おまけに「とやにつく」わ、雨ざーざーだわ、こちらの気分は滅入った滅入った。
サンチョの休みが多いということは我が家の収入が少ない、もしくは無いということ。
連日夜中までの残業続きだった息子に、サンチョは「身体を休めるんだよー。過労死とかあるからなあ、父さんなんかよく休んでるぞー」などと声をかける。「う、う、う」とはサンチョの妻。嘆きのうめき声。
「ご家老死ーす。てか」妻を追い討つサンチョの声。
サンチョはカマキリのオスにご執心
8月3日のNHKラジオ「子ども科学電話相談」を聴いて以来、サンチョはなにかにつけ「カマキリのオスはええのお」と言う。「なにがいいって、カマキリのオスは子どもをつくったらすぐにメスに食われるんぞ。おれは子どもをつくった後、何十年も養わんといけん。」
すぐに食われるほうが、ゆっくり食われるよりましってことかいな。
きょうもサンチョの「カマキリのオスはええのお」が狭い部屋にこだまする。
サンチョの見事な新陳代謝
厳しい暑さの中、サンチョは何もせず椅子に座っているだけで汗びっしゃ。これで、仕事をしようものなら全身、汗でずぶぬれである。この新陳代謝のよさが、伝説に色を添える。
「サンチョ手掘り伝説」が生まれ、一人歩きしているらしいのだ。8月に入って、手掘りの仕事依頼が相次いでいる。「あんたにうってつけの仕事がある。山の斜面で木の根っこを掘ってのけてくれ。」じゃの「あんたにうってつけの仕事がある。工場で25mばかし穴を掘ってくれ。」じゃの、この炎天下、ええかげんにせいと言いたくなるほどのキビシ-イ仕事依頼。なんぼ、手掘りが得意でもサンチョはそんなにすごくはないぞ。全身ずぶぬれの姿が依頼者にいたく感動を与えるらしい。得な体質なんじゃ。伝説を伝説たらしめるのもつらい。
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